ソリティア(クロンダイク)で行き詰まる原因は、たいてい山札を「使い切るもの」だと思っていることにあります。このゲームの山札は何周でも回せます。1枚配りなら、いま手前に出ていないカードも1周のうちに必ず手前へ来ます(3枚配りだけは、山札の札を使って位置をずらさないと出てこない札があります。後述します)。逆に、場札の奥に埋めてしまったカードは自力では掘り出せません。つまり詰みは山札ではなく場札の並べ方で起きます。この記事では、山札がどういう順番で手前に出てくるのかを枚数まで数えたうえで、詰みを避ける判断の順番を整理します。
ルールと盤面の枚数を確認する
脳タイムのソリティアはクロンダイクです。52枚のうち28枚が場札に配られ、残りの24枚が山札になります。
- 場札は7列で、左から順に1枚・2枚・3枚・4枚・5枚・6枚・7枚が配られる (合計28枚)
- 表向きになっているのは各列のいちばん手前の1枚だけで、その下は裏向き
- 場札には「色違いで1つ小さい数字」の順にだけ重ねられる
- 組札はエースから同じスートで順に積み、4組すべてをKまで積み終えるとクリア
- 空いた列に置けるのはKだけ
このうち見落とされやすいのが最後の2つです。場札で色違い・1つ小さいで途切れずに並んでいる連なりは、まとめて動かせます。1枚ずつしか動かせないと思っていると、掘れる列を見逃します。そして空いた列にはKしか置けません。手元にKが無い状態で列を空けると、その列はKが出てくるまで使えない空き地になります。
山札は何周でも回せる。ただし3枚配りには周期がある
山札を最後までめくると、捨て札が裏返って山札に戻ります。この周回に回数制限はありません。同じ配りを何周しても構わないので、「山札を使い切ったら終わり」という制約はこのゲームには存在しません。
1枚配り: 24枚すべてが1周で手前に出る
1枚配りは、1回めくるごとに1枚が手前に出ます。1周24回めくれば24枚すべてが順番に手前を通過するので、山札のどのカードも、その周のうちに必ず一度は使えるところに来ます。順序は完全に自由なので、山札は後回しにして場札を掘るのが基本方針になります。
3枚配り: 1周で使えるのは8枚だけ
3枚配りは3枚まとめてめくり、手前に来るのはその3枚のうちいちばん深かった1枚です。山札の札に、上から1番目を24番、いちばん下を1番として番号を振ると、1周のあいだに手前へ出るのは次の8枚になります。
22番 → 19番 → 16番 → 13番 → 10番 → 7番 → 4番 → 1番
3枚ごとの位置、つまり上から3枚目・6枚目・…・24枚目の8枚です。残る16枚は、この周では一度も手前に来ません。しかも1枚も使わずに1周すると山札は元の順序に戻るので、次の周もまったく同じ8枚しか出てきません。何周回しても同じ、という行き詰まりはこうして起きます。
打開する方法は決まっています。山札から1枚使うことです。使うと以降のめくり位置がずれ、次の周に手前へ出る顔ぶれが変わります。ここでは1周目のいちばん最初に手前へ出た札(上から3枚目)を使った場合を追ってみます。
21番 → 18番 → 15番 → 12番 → 9番 → 6番 → 3番 → 1番
8枚のうち7枚が別のカードに入れ替わりました。どの札を使うかによって、次の周に出てくる顔ぶれは変わります。大事なのは並びそのものではなく、山札から1枚使えば次の周の顔ぶれが入れ替わるという性質です。3枚配りで手が止まったときは、いま使える山札の札を1枚、多少もったいなくても消費するのが正解になる場面があるということです。使うたびに16枚の側から新しい顔ぶれが繰り上がってきます。
詰みを作らない判断の順番
山札はいつでも回し直せるので、取り返しがつかないのは場札の側の操作だけです。手が複数あるときは、次の順で選ぶと詰みにくくなります。
- 裏向きのカードが1枚めくれる手を最優先する。裏向きは情報が無いので、減らすほど先が読める
- 同じ枚数の裏向きが開くなら、裏向きの多い列から先に掘る。枚数の少ない列は後からでも掘り切れる
- 組札へ送るのは、その札が場札の整理に要らないと分かってから。とくに2・3は小さい札を受ける台になる
- 列を空けるのはKを持っているときだけ。Kが無いまま空けた列は、Kが出るまで使えない
- 山札の札は、場札に置くと連なりが伸びる場合にだけ取る。伸びない札を無理に置くと、その列の裏向きが1枚ぶん遠くなる
3つめは、このゲームに限っては少し緩めて考えられます。組札の一番上の1枚は場札へ戻せるからです。戻せるのは一番上の1枚ずつですが、1枚戻せばその下の札が新しい一番上になるので、場札に置ける形が続くかぎり順に戻していけます。送りすぎても取り返しはつく、と考えて構いません。ただし戻すには場札側の置き方のルール(色違いで1つ小さい、空き列はKだけ)を満たす必要があるので、いつでも自由に引き出せるわけではありません。
行き詰まったかどうかの見切り方
このゲームは詰みを宣言しません。状態は「プレイ中」と「クリア」の2つしかなく、手が無くなっても画面はそのままです。山札が何周でも回せることと合わせると、進んでいないのに操作だけ続けられる状態が起こり得ます。見切りは自分で付ける必要があります。
目安は山札を1周させて、1枚も動かせなかったかです。
- 山札を1周させ、手前に出た札のどれも場札にも組札にも置けなかった
- 場札同士でも動かせる連なりが無かった
- 組札の最上段を場札へ戻しても、そこから新しい手が生まれなかった
1枚配りでこの3つが揃ったら、その配りはそこで終わりと考えて新しくやり直すのが早いです。3枚配りの場合は、1周だけでは判断できません。山札から1枚使ってもう1周するまでは、まだ触れていない16枚が残っています。上の「使うたびに顔ぶれが入れ替わる」性質を試し切ってから判断してください。
脳タイムのソリティアで実践する
脳タイムのソリティアは山札を1枚ずつめくる「1枚配り」が会員登録なしで遊べます。3枚ずつめくる「3枚配り」はテオワンIDでログインすると選べるようになります。どちらも広告は表示されません。
まずは1枚配りで、裏向きを開く順番の付け方に慣れてください。山札の順序が自由なぶん、場札の判断だけに集中できます。慣れたら3枚配りへ移ると、この記事の「1周で8枚」という制約がそのまま効いてきます。同じく場札を掘るタイプのカードパズルとしてはフリーセルの序盤の進め方が近い考え方で、ほかのカードゲームは広告なしの無料カードゲーム5選にまとめてあります。



